まえおき 

ドル円やユーロドルを取引している人にとって、ポンド円や豪ドル円がややハードルが高いと感じるように、FX取引をしている人からすれば指数取引は「やや遠い存在」といえるでしょう。

指数取引とは、例えばダウ平均(US30)や日経平均(JP225)、原油(WTI)や金(GOLD)などを指します。 

これらは、チャートを見てみるとFX以上にトレンドが出ていることがあり、また1日におけるボラティリティ(変動幅)もかなりのものになることがあります。 

以下では、指数取引に関する簡単なガイダンスをしていきます。 

トレンド性、ボラティリティ(変動幅)の比較

まず簡単なイメージをつかんでもらうために、ダウ平均(US30)の日足チャートと1時間足チャートを見てください。

こちらは、ダウの日足です。

見てわかる通り、非常に強い上昇トレンドとなっています。

実は、ダウは2008年のリーマンショックで暴落してから、10年間以上ずっと上昇トレンドの中にあるのです。

※「まさか」と思う人は、ご自身で月足チャートなどをご覧ください。

次に、こちらは1時間足です。

日足であれだけ強いトレンドが出ていれば当然ですが、ダウはデイトレードでも常にトレンドを狙って取引することができます。

※ただし、日中は突然暴落することもあるので必ずしもロングが正解とはいえません。

また、値動きの幅もポンド円並みです。

例えば、上記ダウの1時間足の目盛りは100ドル刻みですが、1時間で100ドル以上、場合によっては200ドル動くこともあります。

ダウ平均株価は執筆時点で3万ドル弱なので、100ドルという値幅は約0.3%です。

つまり、ドル円に例えれば1時間で30銭から50銭以上動くということになります。

これは、ポンド円並みといってもよいでしょう。

しかし、金(ゴールド)やさらに原油(WTI)は、さらに値動きが過激です。

特に原油は、FXブローカーで取引可能な指数商品の中で最大のボラティリティを誇るといっても過言ではありません。

原油の1時間足を見てみましょう。

一見すると小動きのように見えますが、実はこのチャートの一番上は65ドル台、一番下は57ドル台です。

つまり、単純計算で700pips相当の値動きが1時間足の中にすでにあるということです。

これは、数日でドル円が10円動くのと変わらないくらいの激しい値動きです。

※したがって一部の人は「原油を制すものは相場を制する」とすら言っています。

このように、指数取引ではFX取引ではありえないようなトレンド性や、ボラティリティ(変動幅)があるのです。

指数取引の注意点

FX取引と比較してレンジ相場の期間が短いため、FX取引に苦手意識があるトレーダーであっても指数取引では成功できる可能性があります。

特に上値に関しては、為替と違って「青天井」になることもあるため、高値掴みになりづらく、むしろそうしたスタイルのほうが利益を出すのに向いていることもあるからです。

しかし、指数取引を行う場合には、FX取引以上に注意すべき点があります。

まず、1つは「マイナススワップ」です。

FXでは、マイナススワップといってもよほど高金利通貨を売らない限り気にしなくてもよいレベルになることが多いですが、指数取引の場合日をまたぐこと難しいくらいのマイナススワップになることもあります。

例えば、ダウ平均のスワップの設定を見てみましょう。

※画像はTitanFXのもの

買いスワップは1日で1ロット当たり、-38.38ドルにもなります。

しかも、1ロットはそのままダウ平均1枚と同じですから、要するに1日でマイナス40pips近くのマイナススワップが付与されるということになります。

もちろん、ブローカーによってスワップの多いところと少ないところがありますが、指数取引の場合には必ずスワップの設定を見ておきましょう。

さらに、証拠金倍率や3日分のスワップ付与日がFXと異なることもあります。

例えば、FXならばレバレッジが1000倍でも、指数は200倍というところや、3日分のスワップ付与日が水曜日ではなく金曜日になっていることもあります。

指数取引の一例

指数取引は、細かくいけばトウモロコシやココア、砂糖などもあるのですが、多くのブローカーで取引可能なのは、以下の3種類です。

  1. つは、株式指数です。
    ダウ平均を筆頭に、日経平均や世界の株式指数を取引可能です。
    特にダウ平均は、世界の景気の状況を表すため取引しなくてもチャートを表示させておくことで、リスクの所在が分かりやすくなります。
  2. つは、貴金属指数です。
    金(ゴールド)や銀(シルバー)、銅(ブロンズ)、プラチナなど様々な市場がありますが、特に金(ゴールド)の値動きはリスク回避の度合いをそのまま反映します。
    ※リスク回避の円買い以上に、リスク回避の金(ゴールド)買いの需要は大きいです。
  3. つは、原油指数です。
    WTIがもっとも有名であり、最も重要です。
    特に1バレル50ドルという水準は節目になるほか、原油在庫の指標によって一瞬で数百pips動くこともあります。

いずれにしても、為替市場とは様々な点でレベルが違うため、レバレッジをかけすぎると瞬間的な値動きでロスカットされますので、最初はレバレッジ100倍以下で慎重に経験を蓄積することを推奨します。

総括

為替市場と指数取引市場とは全く違う戦場です。

もちろん関連はあるのですが、市場に取引参入する場合には「そもそもリスクオン(リスクオフ)で買われるのか(売られるのか)」ということや、現物の取引時間帯について調べておくとよいでしょう。