まえおき

ブローカーの公式ウェブサイトには、様々な美辞麗句が並んでいることが常です。

しかし、それらは鵜呑みにしてしまってはならず、むしろ具体性のないうたい文句はそのブローカーの信頼性を損なうものと考えておいたほうがよいでしょう。

とりわけFXブローカーに関しては、リアルな情報というのは宣伝文句に覆い隠されて実際に利用してみるまで分からない、ということが多いため、以下では具体的なブローカー名ではなく、あくまで見分けるノウハウを3つの観点から解説します。

重要要素その1:出金まわり

まず、最も重要なのは出金関係です。

出金に関しては、まず出金拒否などがないことが大前提です。

最近は悪質な出金拒否ブローカーは少なくなった印象ですが、それでも難癖をつけて利益を取り消したり、出金をいたずらに遅延させたりするブローカーというものは存在します。

もし自身が取引しようとしているブローカーの出金事情について知りたいのであれば、Googleで検索するのではなく、Twitterで検索をするとよいです。

例えば、「ブローカー名 出金」として検索することで、そのブローカーで実際に取引をしている人の情報や、最新の噂を知ることができます。

※ちなみに上記の「is6 出金」というキーワードで調べると、かなり不安になる情報(つまり出金の遅延や拒否)がヒットするので、安易に取引しないほうがよいということがわかります。

かつては出金が迅速だったブローカーであっても、突然出金が遅延したり利益取り消しや口座凍結が起こったりといったことは、普通にあり得ます。

昔の情報で構成されたウェブサイトの情報に流されないためにも、常に最新の情報をウォッチしておく必要があります。

重要要素その2:取引環境

なぜ信頼性の低いブローカーで取引したくなるのか、というとあまりにも豪華すぎるボーナス制度につられるからです。

しかし、実際に入金して取引してみてはじめて、そのブローカーの取引環境が(ボーナスなしでは)取引するに値しないということがわかります。

例えば、約定拒否や約定の遅延、サーバーの弱さ(サーバーダウン)、そのほかスプレッドの急激な拡大などです。

ただ、この取引環境についてはさきほどのTwitter検索のほか、最新の情報を知る手段があります。

それは、デモ口座を開いてみることです。

もちろんリアル口座を開いて少額でやったほうが正確かもしれませんが、デモ口座の提供がある場合には、あえてリアル口座を開いて個人情報を提供してしまうよりははるかにましだともいえます。

そして、デモ口座の場合には、次の3点を確認してみてください。

  • 朝方や指標発表前後のスプレッドの広がり(突発的な拡大の頻度も)
  • 実際にポジションをとって約定するかどうか(特に大ロットの注文を確認)
  • スワップポイントの確認

ちなみに、スワップポイントについてはMT4や5を提供しているブローカーであれば、ブローカー公式サイトに記載がなかったとしても、ソフトウェア上から確認が可能です。

MT4の場合には、「表示」「通貨ペアリスト」「設定」から閲覧が可能です。

※is6のドル円(USDJPY)の取引条件
※TitanFXのドル円(USDJPY)の取引条件

このように、ブローカーによってスワップポイントの値に大きな違いがあります。

プラススワップポイントが多いところは、マイナススワップポイントも多い傾向があり、また売りも買いも両方ともマイナススワップに設定しているブローカーも存在します。

とりわけ、ダウ平均や日経平均、金(ゴールド)や原油などの為替以外の金融商品をトレードする場合には、マイナススワップがかなり大きいこともあります。

マイナススワップポイントと早朝のスプレッド拡大でロスカットされた後で後悔しないように、取引条件は必ず確認しておきましょう。

重要要素その3:サポート

入出金や取引に関して何か問題が発生した場合に、迅速かつ丁寧に対応してもらえることは、実際的な観点からもまた精神的な面からしてもかなり重要です。

多くの場合、信頼性に問題がある悪質なブローカーは、開設当初は非常にサポートが丁寧だったとしても、しばらくするとサポートの質が悪化します。

具体的には、問い合わせへの返答がこれまでは1時間以内だったのが、数時間かかるようになり、あるいは翌営業日に返事が返ってくるようになります。

また、返答の内容が個別具体的なものだったのが、のちに定型文を連発するようになり、まるで問い合わせの文章を読んでいないのではないのか、というレベルになることもあります。

口座開設前の段階で、サポートの質を知るには実際に問い合わせた人のレポートを検索して、それを分析してみることです。

特に入出金や取引条件まわりに問題のあるブローカーだと、問い合わせをするトレーダーは多くなりますから、Twitterや各種SNSやウェブサイトなどから実際の応答の状況を探ってみるとよいでしょう。

但し、これも時期に要注意です。

ある時点では丁寧でも、最近はそうではないことも十分にあり得るからです。

総括

長く付き合えるブローカーを探すのは、良いブローカーを判断する価値基準を自分の中に持つことだと言い換えてもよいです。

トレーダーとしては、メインのトレードに集中できるのがベストであり、入出金や約定遅延、約定拒否などそのほかのリスクに付き合っている暇はないはずです。

そして、本当の安心を得るには最終的には自分で調べて裏をとるしかないということも、付け加えておこうと思います。