外国為替証拠金取引業者のスプレッドというのは近年機関投資家が利用するよりも狭いスプレッドで取引が可能となっています。

しかしこのスプレッドで果たして外国為替証拠金取引の業者は利益が上がっているのかどうか疑問に思う方もいいかもしれません。

業者によって違いはありますが、業者ではAブックと呼ばれるブックとBブックと呼ばれるブックでポジションを分けて管理しながら収益をあげようとしています。

これは別名NDD方式とDD方式と呼ばれたりもします。

ここではブックの違いについてここでまとめてみました。

外国為替証拠金取引の業者が行なっているブック管理の違いとは

Aブックとは

最初にAブックとは何かからご紹介します。

Aブックとは顧客が注文を出した後業者は即座にリクイディティプロバイダーにカバー取引を自動的に行うことでリスクを取らずに収益をあげようとするブックです。

この取引は当然ながら店頭FXのため、顧客から見た取引相手はその外国為替証拠金取引の業者となります。

しかし実際に業者が行なっていることは取次業務のようなものであり、収益はリクイディティプロバイダーと顧客に提供したスプレッドの差ということになります。

スプレッドがドル円では1銭もない環境を考えると、この業者の収益の源泉となるスプレッド差もほとんどないと想像できるでしょう。

取引量を増やすことで利益を増加させるしかないのがAブックと言えます。

Bブックとは

次にBブックについて説明します。

Bブックは顧客から受けた注文をそのままリクイディティプロバイダーに即座にカバーしに行くことは行いません。

一旦自社内でポジションを作りポジション操作をすることになるブックです。

つまりどこでカバーをするか等は業者内で判断してカバーしに行くことになるため、相場次第では利益の極大化も可能と言えるブックです。

ここは人間の手が入り、トレーダーがリクイディティプロバイダーにタイミングを考えてカバー取引を行なっている部分になります。

一方であこのBブックではリスクを取ることになるため、相場が逆に推移するとその分負けてしまうブックでもあることから、業者としても大きなポジションは抱えることができないブックになります。

しかし外国為替証拠金取引の世界は8割以上敗者となるマーケットです。

つまり顧客に提供する価格は市場よりも有利な価格で注文を受けているため、期待値としては業者がポジションを放置したとしても8割は個人が負けることから利益が上がるとも言えます。

その8割の負けるという統計を利用してBブックは何もしないでいる業者も多いようです。

Bブックは不正が行われないのか

以前ではこのBブックではストップハンティングや意図的に約定させない等不正が行われていたようです。

そのため顧客からしたらBブックは選択しにくい取引方法となるでしょう。

しかし現在ではコンプライアンスを遵守するという動きが当たり前になっており、上記のような不正な取引はなくなっている状況です。

そのため安心して取引できる状況にはありますが海外FX業者は無数に存在するため、業者はある程度信頼のおける業者で取引した方がいいでしょう。

何があっても自己責任であり海外となるとどうしようもなくなってしまうこともあります。

ブックの違いよりもまずは業者の信頼を調べてから取引を

最後にブックの違いは顧客に対してのプライスの差となって反映しますが、スプレッドについてはメジャーカレンシーと呼ばれるユーロドルや、ドル円等流動性の厚い通貨ペアに関してはそこまで差は出ないと考えていいでしょう。

一番重要なのはきちんと出金ができたり、法令が遵守されている業者なのか等、取引相手が大丈夫なのかというところが一番重要とも言えます。

この点を重視して選択したのちに、その中でブックの選択は好きな方を選べばいいでしょう。