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2002年に設立され、一時は海外FXブローカーの代名詞ともいわれたFXDDは、日本人顧客向けサポートも屈指の充実性を誇ります。 ただし、ライセンスや資金管理に関しての信頼性には問題があります。 過去には、複数の金融ライセンスの保有実績がありましたが、現時点ではいずれのライセンスも保有せず、無登録ブローカーとなっているからです。

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長所
  • レバレッジは最大500倍と、ハイレバトレードが一応可能
  • 日本人顧客向けサポートに力を入れており、対応は早い
  • 教育プログラムや情報コンテンツは基本的なものをカバー
  • MT4/5をサポート。取引環境は必要十分なラインナップ
  • 過去には複数の金融ライセンスを保有し、信頼性があった
  • 資金管理は分別管理を採用。顧客資金は別に管理されている
短所
  • 2005年スイスショックでゼロカットを適用せず
  • サポートの丁寧さに疑問符。ライブチャットもつながらず
  • 動画コンテンツの質があまり高いとは言えず、役立たない
  • スプレッドはやや広いのに、ボーナス制度には消極的
  • 現在は過去のライセンスは保有せず、信頼性は低い
  • 分別管理以上の顧客資金を守るスキームを行っていない
ブローカーの特性
  • ボーナス制度
  • 取引コスト
  • 入出金
  • 日本語サポート
  • 教育プログラム
  • 信頼性・ライセンス

ボーナス制度

FXDDは、不定期にボーナス制度を実施しています。

反対に、定期的なボーナスプロモーションは行っていません。

執筆時点(2019年10月)時点で実施しているのは、bitwalletによる入金ボーナスです。

ボーナス制度からみたFXDDの「しょっぱさ」

ボーナス制度をまったく実施していないブローカーとしては、TitanFXやTrade Viewなどがありますが、これらのブローカーはスプレッドや取引手数料などが非常に安くなっており、スキャルピングトレーダーやデイトレーダーにとって魅力的なスペックとなっています。

一方で、FXDDはスプレッドも現行の海外FXブローカーの平均と比較しても劣るため、もっとボーナスプロモーションなどを積極的に行うべき地位にあります。 以上のことから、FXDDのボーナス制度は一言でいうと「しょっぱい」といえます。

取引条件

FXDDは、次の2種類のFX口座を提供しています。

※もう1口座はバイナリーオプション口座です。

2口座のスプレッドや最大レバレッジなどを除く概要は、以下のとおりです。

  Standard Premium
注文執行方式 NDD(STP) NDD(ECN)
初回最小入金額 25,000円 (250USD) 100,000円 (1,000USD)

スプレッド・手数料

それぞれの口座の、スプレッド・取引手数料は以下のとおりです。

  Standard Premium
USDJPY 2.2pips 0.4pips
実質1.0pip)
EURUSD 2.0pips 0.2pips
(実質0.8pips)
取引手数料
(1Lot=10万通貨)
無料片道2.99USD~4.99USD
(往復5.98USD~9.98USD)

※Premium口座の取引手数料は、以下の通貨ペアでは2.99USD/1Lot(片道)であり、その他の通貨ペアでは4.99USD(片道)です。

取引手数料が片道2.99USD/1Lot(往復5.98USD/1Lot)の通貨ペア
USDJPY EURUSD EURJPY GBPUSD
GBPJPY AUDUSD USDCHF  

※執筆時点のUSDJPYは108.8程度でしたが、実際にデモ口座で取引してみたところ上記の通貨ペアの取引手数料は往復598円であり、上記以外の通貨ペアの取引手数料は998円でした。1USD=100円で計算されている模様です。

レバレッジ・ロスカットレベル・ゼロカット(追証)制度

各口座の最大レバレッジと、ロスカットレベルは以下のとおりです。

ゼロカット(追証)制度については、注意点がありますので必ず読んでください。

  Standard Premium
最大レバレッジ 500倍 500倍
ロスカットレベル 証拠金維持率50% 証拠金維持率50%
ゼロカット(追証)制度 ※ゼロカット制度(追証)は事実上不採用。

FXDDがゼロカット(追証)制度で信頼性が低い理由

海外FXブローカーのほとんどは、ゼロカット制度を採用し、相場の急変によって口座残高がマイナスになった場合には、マイナス残高を補填して0にリセットするという対応をとっています。

FXDDも、過去にはゼロカット制度採用を一つのアピールポイントとしてきました。

しかし、2015年に起こったスイスフランの大暴騰(通称「スイスショック」で為替市場類を見ないEURCHFの大暴落、CHFJPYの大暴騰などをもたらしました)の際には、FXDDはゼロカット制度を適用せず、顧客に追証(ロスカット未収金)を請求するという事態が発生しました。

XMをはじめとして、ゼロカット制度を採用している海外FXブローカーの大部分は即座にゼロカットを執行し、顧客にマイナス残高の補填を請求しませんでした。

したがって、FXDDで取引する際にはゼロカットが執行されず、相場急変時には預入証拠金の何倍(場合によっては何十倍)もの請求がくることを覚悟する必要があります。

取引プラットフォーム

FXDDは、MT4及びMT5に対応しています。

具体的な対応状況は、以下のとおりです。

MT4(メタトレーダー4)

  • Windows向けMT4
  • MacOS向けMT4
  • ブラウザ版MT4 Web Trader
  • iOS向けMT4
  • Android向けMT4

MT5(メタトレーダー5)

  • Windows向けMT5
  • MacOS向けMT5
  • ブラウザ版MT5 Web Trader
  • iOS向けMT5
  • Android向けMT5

顧客サービス

FXDDの日本人顧客向けのサポート状況は、以下のとおりです。

FXDDの営業時間は、日本時間の「月曜午前7時から土曜午前5時55分」です。

メール 公式ウェブサイト記載のアドレスにメールで問い合わせます。 ※部署によってアドレスが異なります。   また、公式ウェブサイトのフォームから問い合わせ内容を送信することもできます。
電話 公式ウェブサイト記載の電話番号に、国際電話をかけます。
ライブチャット 公式ウェブサイトのチャットシステムを使用して、FXDDの日本語サポート部署に対応してもらいます。
電話のリクエスト あらかじめ電話番号と問い合わせ内容を連絡しておくことで、FXDDの日本語サポート部署から電話をかけてもらいます。

筆者が問い合わせを利用してみた結果


2019年10月の平日の日中に問い合わせてみた結果、メールサポートは迅速でした。
ただし、メールの文面に誤字がみられるなどほかのブローカーでは見られないサポートの不備も散見され、利用者としては不満が募るところです。


また、ライブチャットも利用して問い合わせを行いましたが30分経っても、つながらなかったため本当にサポートされているのか、よくわかりませんでした。

教育プログラム

トレーダー向けにいくつかのコンテンツが提供されています。

主なコンテンツは以下のとおりです。

初心者の為のFXガイド
(PDF資料)
主な内容は、以下のとおりです。

・FXの取引の仕組み
・レバレッジ
・ピップ(Pip)
・ロット
・通貨ペア
・円建てとドル建て口座の違い
・ご注文方法
・ロスカット
・金銀オイルの取引単位



経済カレンダー 経済指標や要人発言のスケジュールが掲載されたカレンダーを閲覧できます。
内容は、XMやiFOREX、Investing.comの提供するものと大差ありません。

 
チングーン先生の
週刊FXレポート
1週間の経済分析を4、5分で行う動画コンテンツです。

内容はファンダメンタル分析中心で、執筆時点(2019年10月17日)時点も更新がされていました。

 
市場分析 毎日の市況分析が、閲覧できます。

但し、英文のみであり日本語のコンテンツはありません。

FXDDの教育プログラムの有用性?

いくつかの教育プログラムは、提供しているものの確認した限りでは、XMやiFOREXの提供する日本人顧客向けのコンテンツと比べて数段劣るという印象です。 FXDDのコンテンツを見て、「海外FXブローカーは日本語の情報提供が少ない」と受け止める人もいるでしょうが、確かにFXDDは情報コンテンツ目当てで口座を開設するようなブローカーではないといえます。

口座開設方法

まず、公式ウェブサイトの口座開設ページにアクセスします。

最初に入力する項目は、以下のとおりです。

名(ローマ字入力) 下の名前(ファーストネーム)をローマ字で入力します。
例)山田 太郎の場合→Taro
姓(ローマ字入力)上の名前(ラストネーム)をローマ字入力します。
例)山田 太郎の場合→Yamada
居住国居住国を選択します。
例)日本在住の場合→Japan
Eメール
Eメール(確認)
Eメールアドレスを入力します。
PCのメールアドレスを入力する必要があり、携帯メールアドレスは利用できません。
ご希望の口座種類口座で使用する通貨を「JPY」「USD」から選択します。
例)日本円の場合→JPY
取引プラットフォーム 取引を行う口座のタイプとプラットフォームを選択します。
選択肢は、以下のとおりです。
・Standard(Meta Trader 4)
・Premium(Meta Trader4)
・Spot Binary(Binary Option)

次の画面では、引き続き個人情報を入力します。

入力する項目は、以下のとおりです。

氏(ひとつお選びください) 以下の選択肢から自身に合うものを選びます。
・Mr.:男性
・Mrs.:既婚女性
・Ms.:既婚及び未婚女性
・Miss.:未婚女性
名(ローマ字入力)下の名前(ファーストネーム)をローマ字で入力します。
例)山田 太郎の場合→Taro
姓(ローマ字入力) 上の名前(ラストネーム)をローマ字入力します。
例)山田 太郎の場合→Yamada
番地、アパート名等
(私書箱はご記入いただけません)
住所のうち、市区町村の後を入力します。
例)東京都文京区本郷1-2-3の場合 →Hongo 1-2-3
市(都道府県名は不要)住所のうち、市区町村を入力します。
表記のとおり都道府県名は不要です。
例)東京都文京区本郷1-2-3の場合→Bunkyo-ku
居住国居住国を選択します。
例)日本在住の場合→Japan
電話番号 電話番号を国番号付きで入力します。
例)日本の電話で012-3456-7890の場合 →+81-12-3456-7890
郵便番号 郵便番号を入力します。
例)113-8654
Eメール
Eメール(確認)
Eメールアドレスを入力します。
PCのメールアドレスを入力する必要があり、携帯メールアドレスは利用できません。

次の画面では、引き続き個人情報と身分証明書の情報を入力します。

入力する項目は、以下のとおりです。

国籍国籍を選択します。
例)日本国籍の場合→Japan
身分証明書の種類 身分証明書の種類を選択します。 選択肢は、以下のとおりです。
・パスポート
・運転免許証
・住民基本台帳カード
・Other(その他)
身分証明書の番号 前の選択肢で選択した身分証明書の番号を入力します。
※番号がない場合には、Noneと入力します。
生年月日(日/月/西暦)生年月日を、日・月・西暦の順番で入力します。
例)1990年10月15日の場合→15/10/1990
Birth City 出生した市区町村を選択します。 例)東京都文京区の場合→Bunkyo-ku
Birth Country 出生国を選択します。
例)日本出生の場合→Japan

次の画面では、最終学歴や雇用状況などの属性を入力します。

入力する項目は、以下のとおりです。

最終学歴最終学歴を次の中から選択します。
・中学校
・高校
・大学
・大学院
雇用状況 雇用状況を次の中から選択します。 選択肢によっては、さらなる詳細の入力項目が表示されます。
・在職:被用者、公務員など
・自営業:個人事業主など
・無職:職についていない状況
・退職:退職者
・その他
現在またはかつて証券会社、銀行や金融機関で働いた経験はありますか?左の質問に対して、「はい」「いいえ」のいずれかで回答します。
※「はい」を選択した場合は、口座開設が制限されることがあります。
お客様、またはこの口座に関係するすべての方は次の項目に該当しますか。

1) 商品取引所の関係者
2) NFAまたはCFTCに登録されている法人の関係者
3) 各国の監督機関の職員、または関係者
左の質問に対して、「はい」「いいえ」のいずれかで回答します。
※一つでも該当する場合は「はい」を選択します。
※「はい」を選択した場合は、口座開設が制限されることがあります。

次の画面では、推定年収と純資産(いずれも日本円)とを入力します。

入力する項目は、以下のとおりです。

推定年収 推定年収額を選択します。
※日本円で換算します。
純資産 純資産を選択します。
※日本円で換算します。

トレードをする頻度を選択します。

各選択肢の日本語訳がやや不自然ですが、「週刊」は”Weekly“つまり、毎週という意味です。 最も頻度が高い場合には「週刊」を選び、次いで「月刊」「年4回」「年2回」「毎年」「なし」の順番で頻度が少なくなります。

次に、入力情報の確認画面に移動します。

情報に問題がない場合には「すべての情報が正しい」にチェックを入れます。

最後の「オンライン署名」の項目では、次の書面を熟読のうえ、同意できる場合にはチェックを入れていきます。

・Additional Risk Disclosure:追加リスク開示

・Customer Agreement:顧客同意事項

・あなたは政治的な職業についていますか、またはその親族ですか?

・必要事項は全て記入され、 正確な情報で口座は申請されました。 ・取引資金は第三者の資金ではなく、自分の資金です。

これで、口座開設の申請は完了です。

ポータルへのログイン情報が記載されたメールが送られてきます。

※初回ログイン時にはパスワード設定と、秘密の質問の設定を行います。

次の画面で、2種類の必要書類を提出します。

※提出は、Eメール添付や必要書類の提出は、ポータルでも可能です。

提出が求められる書類は、以下の2種類です。

A(顔写真付き本人確認書類)(例)
・運転免許証
・マイナンバーカード
B(住所確認書類)(例)
・健康保険証
・3か月以内に発行された住民票・公共料金の請求書・銀行取引明細

入金方法

入金時にクレジットカード(デビットカード)を選択した場合には、出金時にまず入金額分をすべて各カードに返金扱いで出金する必要があります。

FXDDへの入金方法は、以下のとおりです。

入金方法 最低入金額 手数料 備考
クレジットカード デビットカード
(VISA、MasterCard)
設定なし 無料 反映まで1営業日かかります。
※即時反映ではありません。
国際銀行送金 設定なし 無料反映まで3-5営業日かかります。
また、国際送金の際には送金手数料のほか、受取銀行でも手数料が徴収されます。
国内銀行送金 2万円 2.5%反映まで1営業日かかります。
また、多くの海外FXブローカーと異なり、入金手数料が徴収されますので要注意です。
NETELLER 設定なし 無料反映まで1営業日かかります。
bitwallet 2万円 無料反映まで1営業日かかります。

出金方法

出金時には、手数料が徴収される場合もあるので要注意です。

その月最初の出金の場合には出金手数料は無料ですが、2回目以降は毎回40USD(約4,000円)の出金手数料がかかります。

※銀行側などで徴収される手数料はまた別途です。

また、入金方法で、クレジットカード(デビットカード)を選択していた場合には、各カードに入金額までが最優先で返金されます。

そして、すべてのカードに返金が完了したのちに、他の出金方法の選択が可能になります。

FXPDDからの出金方法は、以下のとおりです。

カード出金のみ、システム上入金額までの出金しかできず、利益分の出金はできません。

※執筆時点(2019年10月)のものであり、今後変更されることもあります。

入金方法 最低入金額 手数料 備考
クレジットカード デビットカード
(VISA、MasterCard)
設定なし 無料 反映まで10営業日かかります。
※即時反映ではありません。
国際銀行送金 設定なし 無料 反映まで3-5営業日かかります。
また、国際送金の際には送金手数料のほか、受取銀行でも手数料が徴収されます。
国内銀行送金 設定なし 無料 反映まで3-5営業日かかります。
NETELLER 設定なし 無料 反映まで1営業日かかります。
bitwallet 設定なし 無料 反映まで1営業日かかります。

入出金方法からみたFXDD


海外FXブローカーでの入出金で最も使用されるbitwalletに対応している点は、好ましいといえます。
bitwalletは、入出金の手数料も無料~格安で、入出金手続きの反映も迅速だからです。

但し、国内銀行送金で2.5%もの手数料を徴収するのは、ほかに類を見ない取り扱いであり、出金手数料が無料であることを差し引いても、FXDDの使い勝手を損ないます。

評判の検証

FXDDが自らアピールしているポイントや評判として流布している点につき、事実に即しているかということを検証します。

スプレッドについて

FXDDのスプレッドについては、あまり狭くないという評判のほうが多いです。

実際に、STP口座とECN口座のスプレッドを比較検証してみました。

まずは、STP口座です。

こちらは、取引手数料がスプレッドに含まれているため、取引手数料が別途徴収されない代わりに、スプレッドが広くなっています。

比較対象は、海外FX最大手のXMとスプレッドの狭さに定評のあるTitanFXです。

  FXDD XM TitanFX
USDJPY 2.2pips 1.6pips 1.2pips
EURUSD 2.0pips 1.6pips 1.1pips
EURJPY 3.1pips 2.6pips 1.4pips
GBPJPY 3.9pips 4.0pips 2.5pips
AUDJPY 3.5pips 3.3pips 1.5pips

※いずれも執筆時点(2019年10月)の情報に基づきます。

※スプレッドはいずれも変動制であり、早朝や指標発表時などの流動性低下時には拡大することがあります。

一言でいうと、FXDDのスプレッドは広いです。
しかも、XMなどスプレッドの広いブローカーは大部分がボーナス制度などを提供してトレーダーに還元している一方で、FXDDはプロモーションに積極的ではありません。
そのことから、スプレッド目当てでSTP口座(Standard口座)を開設する意味は乏しいといえます。

次に、ECN口座です。

こちらは、取引手数料とスプレッドが別々になっているため、取引手数料が別途徴収される代わりに、スプレッドが狭くなっています。

  FXDD XM TitanFX
USDJPY 0.4pips
(実質1.0pip)
0.1pip
(実質1.1pip)
0.2pips
(0.9pips)
EURUSD 0.2pips
(実質0.8pips)
0.1pip
(実質1.1pip)
0.2pips
(0.9pips)
EURJPY 0.8pips
(実質1.4pips)
0.5pips
(実質1.5pips)
0.3pips
(1.0pip)
GBPJPY 1.3pips
(実質1.9pips)
1.6pips
(実質2.6pips)
1.5pips
(2.2pips)
AUDJPY 0.8pips
(実質1.8pips)
1.2pips
(実質2.2pips)
0.5pips
(1.2pips)
取引手数料(往復)
※1lot=10万通貨あたり
5.98USD~9.98USD 10USD 7USD

ECN口座のスプレッドは、XMやTitanFXに見劣りしない水準で、この点は素直によいというべきでしょう。 ただし、FXDDのプレミアム口座は比較対象の2ブローカーと違い、初回最小入金額が10万円も要求されていることを考えると、あえてXMやTitanFXの代わりにFXDDを用いる意味は、見出しがたいのも事実です。

ライセンス・信頼性について

FXDDは、公式ウェブサイトで「お客様第一のサービス」をアピールしています。

そのため、FXDDの海外FXブローカーとしての信頼性について、検証してみます。

具体的には、次の2点「ライセンス」と「運営実績」です。

まず「ライセンス」ですが、古いウェブ上の記事にはFXDDが次の3つのライセンスを保有していることが挙げられているかもしれません。

しかし、現状は以下のとおりです。

過去に保有していた金融ライセンス 現在の状況
CFTC(米国商品先物取引委員会) 資本金不足でライセンスはく奪
NFA(全米先物協会) スイスショック(2015)の2か月後に脱退
MFSA(マルタ金融庁) 不明(ウェブサイト上で確認できず)

なお、一般的なFXブローカーはたとえ審査が緩いものであったとしても、最低一つ以上の金融ライセンス(例えばセントビンセントの金融ライセンス)を保有していることが通常です。

また、同じ金融ライセンスを長期間保持し続けることも、当該FXブローカーの信頼性を担保するのですが、FXDDはCFTCのライセンスをはく奪されただけでなく、みずからNFAのライセンスを脱退したのですから、そもそも顧客に対して信頼性を築いていこうという姿勢が弱い(あるいはない)ことがうかがえます。

確かに、2002年の設立以降17年間も破綻することなく運営してきたこと自体は、一定の信頼性の根拠にはなるでしょう。

※例えば、最大手のXMは2009年、最古参のiFOREXは1996年の設立です。 しかし、その間に2015年スイスショックが起こり、その対応で「顧客保護」を放棄して、ゼロカット制度を適用せず、追証(ロスカット未収金)を請求したことは、FXDDの運営方針を悪い意味で裏付けることになりました。

信託保全について

また、FXDDは公式ウェブサイトで「資金の分別保管」について宣言しています。

これについて、実際のところを解説します。

分別管理というのは、一言でいえば海外FXブローカーとして最低限のことをやっているにすぎません。

最も信頼性の高い資金管理体制は「信託保全」であり、顧客の資金はたとえブローカーが破綻したとしても信託銀行から返還されます。
※国内FXブローカーは国内法により信託保全が義務化されています。

一方の分別管理は信託保全と異なって、ブローカーの運営資金と顧客の資金とが別口座で管理されているということにすぎません。
つまり、いずれも管理権はFXDDにあり、その気になれば会社の資金として流用することや、持ち逃げすることもできてしまうのです。

先ほどふれたとおり、FXDDの「お客様第一主義」には疑問符が多くつくことから考えても、このように「資金の分別保管」を大々的に宣言していることはむしろFXDDのブローカーとしての信頼性を傷つけます。

口座維持手数料について

FXDDが口座維持手数料を徴収することは事実です。

直近3か月の時点で取引履歴のない口座は、休眠口座とみなされ、口座維持手数料が口座から引き落とされます。

この制度は、XMも実施しているので内容を比較してみます。

  FXDD XM
休眠口座の条件 3か月取引履歴がないこと 90日間取引履歴がないこと
口座維持手数料額 30USD(約3,000円)
※3か月に1回徴収
5USD
※毎月徴収

FXDDは、入金手数料だけではなく出金手数料、さらに口座維持手数料までかかり、さらに取引環境もスプレッドが広くECN口座は取引手数料も高めであるなど、手数料に関するハンディは思った以上に大きいです。

確かにiFOREXのように、出金手数料が毎回2,000円かかるブローカーもあります。

※XMの場合は、出金手数料は無料(受取先の手数料は除く)です。

しかし、iFOREXの場合は10万円以上の場合月3回まで手数料を無料としたり、そもそもの基礎サービス(取引環境やボーナス制度など)を充実させていたりいますから、同列に比較することはできません。 手数料は、利益率に大きく影響しますからこの点もFXDDの評価を落としてしまいます。

総括

結論から言って、FXDDは問題が多いブローカーです。

特にゼロカット制度に関して不安がある点は致命的で、海外FXブローカーでトレードする意味の半分以上を損ないます。

また、金融ライセンスも現時点で1つも確認できない点は大きなマイナス要素であり、どうしてもFXDDでトレードしたい場合には、大きなリスクとコストを覚悟のうえで対応する必要があります。

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