IFC Marketsレビュー

2006年より13年間の運営実績をもつIFCM Groupは、シティ・オブ・ロンドンに本社を構える世界的な金融グループです。 日本人顧客に対しては、IFCM Groupの傘下にあるIFCMARKETS. CORP.(BVI:英領バージン諸島の金融ライセンスを保有)がサービスを担当しています。 MT4及びMT5という標準取引プラットフォームに加えて、”NetTradeX”という自社開発の取引ツールを提供している珍しいブローカーです。

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長所
  • 最大レバレッジは400倍(200倍)とハイレバレッジ
  • ロスカットレベルは10%。ギリギリのトレードが可能
  • 取引実績に応じて最大年利7%の利息付与プロモーション
  • MT4/5に加え、自社開発ツール”NetTradeX”を提供
  • 電話(コールバック)、メール、チャットのサポートを完備
  • トレーダー向けの教育プログラムが充実。スキルアップに役立つ
短所
  • スプレッドが広いため、少しの逆行でロスカットの可能性
  • もしロスカットされた場合には、口座資金はほとんど残らない
  • ボーナス制度などのプロモーション活動はほとんどない
  • 取引プラットフォームにより取引条件が悪くなることも
  • 日本語対応が不十分。オペレーターの日本語も不自然
  • ウェブサイトの日本語化が不十分で、読みづらくなっている。
ブローカーの特性
  • ボーナス制度
  • 取引コスト
  • 入出金
  • 日本語サポート
  • 教育プログラム
  • 信頼性・ライセンス

ボーナス制度

IFC Marketsは、新規口座開設ボーナスや入金ボーナス、その他ポイントプログラムなどのプロモーションを一切行っていません。

したがって、比較対象はXMやiFOREXというよりはむしろ、TitanFXやTradeViewなどボーナス提供の代わりに、狭いスプレッドを提供しているブローカーとなります。

最大年利7%の利息付与プロモーションについて

iFOREXと類似していますが、口座残高に対して利息が付与されるプロモーションが実施されています。

毎月の取引実績(lot数)に応じて、利率が以下のように決定されます。

  • 10Lot以下:0%
  • 10Lot – 30Lot:1%
  • 30Lot – 50Lot:2%
  • 50Lot – 70Lot:4%
  • 70Lot以上:7%

※1Lot:100,000通貨

上記の最大利率はiFOREXの年利3%よりも上です。

但し、iFOREXの場合には1,000USDの入金と取引実績(内容は問わない)のみで条件を満たしますから、純粋にiFOREXより上といっていいかどうかは疑問です。

また、最大年率の7%を受け取るためには70Lot(700万通貨)を1か月内にトレードする必要がありますから、トレーダーにとってかなり負荷がかかります。

スプレッドも狭くないブローカーですから、無理して狙いに行くほどのものではないといえます。

取引条件

IFC Marketsの提供口座はスプレッド別に2種類、取引サイズ別に2種類あります。

スプレッド別の、2種類の取引口座の概要は、以下のとおりです。

FIXED SPREAD(固定スプレッド FLOATING SPREAD(変動スプレッド
スプレッド
USDJPY:1.8pip
EURUSD:1.8pip
EURJPY:2.5pip
GBPUSD:2.0pip
GBPJPY:5.5pip
AUDUSD:2.0pip
AUDJPY:3.5pip
USDJPY:1.4pip
EURUSD:1.2pip
EURJPY:2.3pip
GBPUSD:2.9pip
GBPJPY:6.9pip
AUDUSD:1.6pip
AUDJPY:3.2pip

※スプレッド調査日時:2019年10月21日午前10時ごろ

ボーナスなしにしてはスプレッドが貧弱

IFC Marketsのスプレッドは、はっきり言って広いです。

確かに、XMやHotForexなどのようにスプレッドが広いブローカーもありますが、これらは豊富なボーナス制度を実施して、顧客に還元しています。

一方で、ボーナスを一切実施していないTitanFXやTradeViewといったブローカーは、今や国内FXブローカーに迫るくらいの狭いスプレッドを提供するようになっており、IFC Marketsとは比較になりません。 したがって、スプレッド目当てで口座を開設するのには、いずれの口座タイプも向いていないといえます。

  BEGINNER STANDARD
最小入金額 100円 100,000円
1Lot取引数量 1Lot=10,000通貨
(最小0.01Lot=100通貨)
1Lot=100,000通貨
(最小0.10Lot=10,000通貨)
注文執行方式 NDD(STP)方式(一部DD方式を併用)
レバレッジ 最大400倍 最大200倍
ロスカットレベル 証拠金維持率10%
プロモーション 実施せず
取引手数料 無料
ゼロカット(追証)制度 ゼロカット制度採用
(追証なし)

IFC Marketsの注文執行方針

注文のサイズによって、執行方法が変わります。
A)100万通貨まで注文
B)100万通貨から1,000万通貨までの注文
C)1,000万通貨以上の注文
Aのサイズの注文は、IFC Markets内にて処理されます。
つまり、DD方式だといえます。
Bのサイズの注文は、STP方式で処理されます。
Cのサイズの注文は、そのままインターバンクに流されます。
つまり、BとCはNDD方式だといえます。

IBEGINNER口座に関する注意点

BEGINNER口座は少額で取引するトレーダーにとって最適な最小入金額となっており、また100通貨からの取り扱いですから、こちらも使いやすくなっています。

※XMのマイクロ口座は、1Lot=1,000通貨(最小0.01Lot=10通貨)となっています。 しかし、BEGINNER口座は口座残高が500,000円以上になると新規でポジションをとることができなくなり、STANDARD口座への移行を促される点には、要注意です。

取引プラットフォーム

取引プラットフォームは、MT4及びMT5に加えてIFC Marketsが自社開発した”NetTradeX”があります。

各デバイスにおける対応状況は、以下のとおりです。

MT4(メタトレーダー4)

PC

タブレット

スマートフォン

・Windows

・Multi Terminal

・Mac OS

・Web Terminal

・iPad

・Android

・Web Terminal

・iOS

・Android

・Web Terminal

MT5(メタトレーダー5)

PC

タブレット

スマートフォン

・Windows

・Web Terminal

・iPad

・Android

・Web Terminal

・iOS

・Android

・Web Terminal

NetTradeX

PC

タブレット

スマートフォン

・Windows

・Mac OS

・iPad

・Android

・Windows

・iOS

・Android

・Windows

・Windows Phone

独自ツール”NetTradeX“について

国内FXブローカーは、積極的に独自取引プラットフォームの開発・提供に力を入れていますが、海外FXブローカーで独自の取引プラットフォームが提供されていることは、かなり稀です。

IFC Marketsのほかには、iFOREXが独自の取引ツールを提供していますが、IFC Marketsの開発した”NetTradeX”は、使いようによってはMT4及びMT5やcTraderよりも高機能なものになるという印象です。

例えば、NetTradeXではオリジナルの通貨ペア(合併商品)を作成することができます。

具体的には、MXNとJPYを組み合わせてMXNJPY(メキシコペソ円)を作ったり、ZARとJPYを組み合わせてZARJPY(南アフリカランド円)などを作ったりすることができます。

※銘柄によってはチャート表示のみで、取引はできないこともあります。

また、複数の通貨ペアの変動率を一つのチャートにまとめたり、ショートカットキーを編集したりできますが、MT4で同じことをやろうと思ったら外部ツールを利用する必要があります。

ただ、肝心の取引環境があまりよくないため、NetTradeXはチャート表示用と割り切って使用するほうがよいでしょう。

顧客サービス

IFC Marketsのウェブサイトは、あまり自然な日本語になっていません。

そのため、正確な情報を知るためにはある程度英語が読めたほうが役立ちます。

但し、サポート面に関しては「メール」「チャット」「電話(コールバックあり)」の3種類がそろっているため、不明点やトラブルが発生したときにも対応してもらいやすいです。

コールバックサポートを受ける方法は?

公式ウェブサイトの「電話のお問い合わせ」ページから、必要事項を入力して送信すると、日本人オペレーターによるコールバックを受けられます。

教育プログラム

日本人顧客向けの教育プログラムも提供されています。

一部日本語訳が不正確な場合もありますが、内容は「ダウ理論」や「チャートパターン」など、初心者トレーダーにとって重要なものばかりであり、一見の価値はあります。

また、動画コンテンツもありますがこちらは、英語音声であり、日本語字幕もなかったため、日本人顧客には使いづらいといえます。

なお、一部のレポートは更新が止まっています。

例えば各通貨ペアのテクニカル分析レポートは、2015年の更新が最後です。

IFC Marketsの教育プログラム充実度?

結論から言って、テキストのコンテンツは結構充実しています。

ブローカーによっては、取引ツールの使い方や「FXとは何か」くらいの説明にとどまっていることも多いですが、IFC Marketsの場合には、本格的なテクニカル分析の理論や方法についても解説があり、ビギナーや初心者トレーダーは一読の価値があります。

※これらのコンテンツは、非会員でも閲覧可能です。 但し、動画コンテンツやウェビナー(オンラインセミナー)などはないため、その点では国内FXブローカーやXMなどの日本人顧客に力を入れているブローカーに劣ります。

口座開設方法

公式ウェブサイトにアクセスして、リアル口座を開設します。

※デモ口座の開設は、取引ツール上から可能です。

まず、最初に入力する項目は以下のとおりです。

※最後の「ニュースレターに登録」はチェックを外しても問題ありません。

下の名前(ファーストネーム)をローマ字で入力します。
例)山田 太郎の場合→Taro
上の名前(ラストネーム)をローマ字入力します。
例)山田 太郎の場合→Yamada
ログインに必要なメールアドレス ログインで使用するメールアドレスを入力します。
※PCメールアドレスを推奨します。
※この後すぐに、このアドレス宛に認証メールが届きます。
パスワード パスワードを設定します。
居住国を入力します。
例)日本の場合→日本
電話番号 電話番号を国番号付きで入力します。
例)日本の電話で012-3456-7890の場合 →+81-12-3456-7890

“IFC Markets”から「メールアドレスを確認」という題名でメールが届きます。 こちらのメール記載の「メールアドレスを確認」ボタンをクリックします。

メールアドレスの認証が完了すると、次は口座開設のページに移動します。

各入力項目は、以下のとおりです。

Select Account・Live Account(リアル口座)
・Demo Account(デモ口座)
取引ツールをお選び下さい・NetTradeX(自社開発取引ツール)
・MetaTrader4(メタトレーダー4:MT4)
・MetaTrader5(メタトレーダー5:MT5)
※取引プラットフォームによって、口座タイプの選択が限定されることがあります。
口座タイプをお選び下さい・Beginner Fixed
・Standard Fixed
・Beginner Floating
・Standard Floating
※少額トレードを考えている場合には、”Beginner Floating”を、10万円以上の入金をする予定の場合には”Standard Floating”を推奨します。
レバレッジをお選びください 最大レバレッジを選択します。
例)最大400倍を希望する場合→1:400
口座の通貨 口座で使用する通貨を選択します。
例)日本円の場合→JPY
上記の基本書類の内容に 同意します。・利用者契約書(英文)
・取引条件(英文)
・リスク警告(英文) 上記書類の内容を確認の上、問題なく同意できる場合にはチェックを入れてください。

口座開設が完了すると、口座詳細を記載したメールが送られてきます。

その後、入金方法を選択するページに移動します。

そこで入金を行ってもいいのですが、ここではそれに先立って口座の有効化手続きを行います。

各入力項目は、以下のとおりです。

生年月日 生年月日を「日」「月」「年」の順番に入力します。
例)1974年10月11日の場合→11/10/1974”
パスポート又は免許証の色付き画像 パスポート又は運転免許証の画像を提出します。
※有効期間内の鮮明なカラースキャン画像である必要があります。
住所 住所 市町村 都道府県 郵便番号 住所をローマ字で入力します。
但し、英米式なので細かいものから先に入力します。
例)東京都文京区本郷1-2-3 〒123-4567の場合
→住所:1-2-3 Hongo →市町村:Bunkyo-ku
→都道府県:Tokyo
→郵便番号:123-4567
※住所入力で迷った場合には、ウェブ検索で「住所 変換」などで検索し、英米式住所への変換サービスを利用するか、IFC Marketsの日本人顧客向けサポートを利用してください。
発行日より6か月以内の現住所証明書の画像 発行日より6か月以内の現住所証明書の画像をアップロードします。
例)公共料金の請求書、クレジットカードの明細書

入金方法

入金時にクレジットカード(デビットカード)を選択した場合には、出金時にまず入金額分をすべて各カードに返金扱いで出金する必要があります。

主な入金方法は、以下のとおりです。

クレジットカード
(デビットカード)
※VISA/Mastercardが利用可能
クレジットカード(デビットカード)で入金します。
※口座通貨がクレジットカードの通貨と異なる場合には、為替手数料がかかります。
ビットコイン 仮想通貨のビットコインを指定アドレスに送金して入金します。
※送金時にマイニング手数料がかかります。
国内銀行送金 日本国内の銀行口座に送金して入金します。
※各銀行所定の振込手数料がかかります。
bitwallet オンラインウォレットであるbitwalletを利用して入金します。
bitwalletへの入金は、クレジットカード(デビットカード)と国内銀行送金が利用できます。

最も迅速で低コストである入金・出金方法はbitwallet

海外FXブローカーで採用例が多く、トレーダーからの評価も高いbitwalletに対応しているため、特に入金方法にこだわりがない場合にはこちらの方法を推奨します。

bitwalletへの入金方法は、クレジットカード(デビットカード)の場合には即時、国内銀行送金の場合でも銀行営業時間内では15分程度と非常にスムーズです。

bitwalletから国内銀行口座への出金も、手数料は一律824円で、2-3営業日で出金が完了します。

出金方法

基本的に入金方法と同じ方法でしか出金することができません。

特にクレジットカード(デビットカード)で入金した分がある場合には、こちらが最優先で出金処理されます。

主な出金方法は、以下のとおりです。

出金方法及び口座通貨により、所定の手数料が差し引かれることがあります。

クレジットカード (
デビットカード)
※VISA/Mastercardが利用可能
クレジットカード(デビットカード)に返金扱いで出金します。
※システム上入金額までしか出金できません。
※口座通貨とクレジットカードの通貨が異なる場合には、為替手数料がかかります。
ビットコイン 仮想通貨のビットコインを指定アドレスに送金して出金します。
国際銀行送金 日本国内の銀行口座に国際送金して出金します。
※各銀行所定の国際送金手数料がかかります。
bitwallet オンラインウォレットであるbitwalletを利用して出金します。
bitwalletから国内の銀行口座に出金します。

評判の検証

IFC Marketsが自らアピールしているポイントや評判として流布している点につき、事実に即しているかということを検証します。

スプレッドについて

IFC Marketsのスプレッドは総じて広いです。

評判などを見ても、スプレッドが広いことを前提にしているものがほとんどです。

そこで、IFC Marketsのようにボーナスを提供していないブローカーである、TitanFXとTradeviewのスプレッドと比較してみます。

※IFC Marketsの比較対象口座はBeginner Floating口座です。

  IFC Markets TitanFX Tradeview
USDJPY 1.8pips 0.2pips
(0.9pips)
0.3pips
(0.8pips)
EURUSD 1.8pips 0.2pips
(0.9pips)
0.2pips
(0.7pips)
EURJPY 2.5pips 0.3pips
(1.0pip)
0.5pips
(1.0pip)
GBPJPY 5.5pips 1.5pips
(2.2pips)
0.8pips
(1.3pips)
AUDJPY 3.5pips 0.5pips
(1.2pips)
0.7pips
(1.2pips)

※TitanFX及びTradeViewでは取引手数料がかかるため、それを加味した実質スプレッドをカッコ内に表記しています。

上記を一覧すればわかるように、スプレッドが広すぎるのは紛れもない事実です。

特にクロス円のスプレッドが深刻で、このスプレッドではスキャルピングトレードはおろか、デイトレードすらままならないでしょう。

スプレッドに少しでも関心のあるトレーダーであれば、IFC Marketsはあくまで「チャート専用」という位置づけでよさそうです。

ライセンス・信頼性について

公式ウェブサイトにおいて、IFC Marketsやその親会社の信頼性がアピールされています。

執筆時点(2019年10月)で保有している、CySEC(キプロス)とBVI FSC(英領バージン諸島)のライセンスは、海外FXブローカーが保有しているライセンスの中でも、上位の厳格さを持つものです。

特に英国の金融当局は世界最高の厳格な規制を行うことで著名であり、IFC Marketsはその金融ライセンスを保有するのみならず、本社が英国のシティ・オブ・ロンドンに置かれています。

※シティ・オブ・ロンドンは英国内の金融センターが集中する地域で、米国のニューヨークのウォール街に相当します

さらに、米最大手の保険会社のAIG EUROPE LIMITEDの保険にも加入しています。

海外FXブローカーということもあり、日本国内のブローカーのように信託保全は行っておらず、分別管理ですがブローカー破綻時でも保険が下りるため、預入資金に関しては一定以上の信頼がおけるといえます。

以上のように、信頼性でIFC Marketsを選ぶのが主な利用動機となるでしょう。

しかしながら、信頼性が高いブローカーはほかにも存在しており、Trade Viewのようにライセンス・運営実績に裏付けられた信頼性と優れた取引環境を両立しているところもあります。 したがって、決定的な理由にはならないというのが現状です。

総括

IFC Marketsの最大のセールスポイントは、自社開発の”NetTradeX”だといえます。

これを利用するためだけでも、デモ口座を開設しておくことでより高度な相場分析が可能となります。

しかし、肝心の取引環境については並以下です。

中短期のトレーダーにとっては、まったく向いていないといえます。

但し、ブローカーの信頼性はFX Proと同じくらい高いので、口座を開設するうえで一定の信頼はもってもよさそうです。

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